前田日明が、来春にRINGSの活動を再開すると発表して1週間が経った。
小規模なRINGSならRINGSじゃない!?
2002年2月15日の横浜文化体育館での興行をもって活動休止となったRINGSが、また再開するのは嬉しい限りだが、一方で、小規模なRINGSなら RINGSじゃない、というファンがいることも確かだ。
中軽量級選手を中心とする興行は、以前のヘビー級選手ぞろいのRINGSと異なるから、というのが彼らの言い分だ。
日本武道館などの大会場で大会を開催し、世界のRINGSネットワークからバカでかい猛者たちを招聘していたかつてのRINGSを知る者としては、その言い分はわからぬでもない。
でも小規模ながらも活動を再開し、将来への可能性をつなげることが重要だと思う。
RINGSが、後発のPRIDEによって事実上潰され、活動休止に追い込まれたのを、ただただ黙って見るしかなかった自分としては、前に一歩でも進められる状況がまた来たことだけでも、全然OKと思えるのだ。
前田日明がデザインする総合格闘技がRINGS
大切なことは、総合格闘技の試合そのものであって、会場のキャパや興行の規模なんて二の次だ。
前田日明がデザインし、提示する総合格闘技がそこにあれば、自分はそれを観るだけなのだ。それ以上でもそれ以下でもない。
例え皆がRINGSにソッポを向いたとしても、RINGSが存在してるなら、自分は観続ける。極論を言えば、ファンの多さは問題じゃない。熱のあるファンがいるかが問題なのだ。熱のあるファンがいれば、いつかは自ずとその輪が広がって、本物として認知され、残っていくと思う。
バイオレンスじゃなくスポーツとして昇華され、技が回転するように前田日明がデザインした総合格闘技・RINGS。
「総合格闘技」という言葉を”発明”した前田日明だからこそできるスペクタクル・スポーツとしてのRINGSを早く観たいと思う。