ガムシャラに行け、2代目スーパー・タイガー!! リアルジャパン・プロレス9.21後楽園ホール大会

“虎ハンター”小林邦昭が、一夜限りの復活をした9.21リアルジャパン・プロレス後楽園ホール大会。初代タイガーマスクと小林邦昭によるメインは、30代以上のファンを魅了する好試合だった。しかし興行全体として捉えたら、今回の後楽園ホール大会は、残念ながらプロレスファンを十分に堪能させるものではなかった。その理由とは一体いかなるものなのか? 前回に続きトーキング・プロレスでお贈りする。

失敗を恐れずガムシャラに行け! 2代目スーパー・タイガー!!

A:
オレは相変わらず今回も2代目スーパー・タイガーとタイガー・シャークに注目してたんだよ。でも前回6.8後楽園ホール大会からの現状維持というか、平行線というか…。
B:
それって選手自身の問題? オレは団体側の方針やマッチメイクに問題があるのかなと。
C:
セミの「折原昌夫&ディック東郷 VS 飯伏幸太&2代目スーパー・タイガー」を観た限りでは、オレは団体のやり方に問題があるように思う。あの試合での2代目スーパー・タイガーって、試合を邪魔しないように、壊さないようにという団体の思惑が課せられてるように見えたんだよね。
B:
確かに飯伏ばかりがリング内にいたもんね。あれはまだ2代目スーパー・タイガーが、上手く組み立てや絡みができないから、「おまえはリング外でしばらくいろ」というようにしか見えなかったよ、オレも。
A:
でもさ、観客の大半はそうは思っていないようで、「なぜずっとリング外でつっ立ってるんだ!」とかさ、「(リングの)中に入ってカットしろよ!」とか野次が飛んでたんだよな。
B:
その野次に押されるような感じで2代目スーパー・タイガーがようやくカットに入ったんだけど、これがまた思いっきりのよさがなかった(苦笑)。だからさらに野次が飛んだり、失笑を買うという悪循環に陥っちゃってたよな。
A:
6.8後楽園ホール大会の時もオレは言ったんだけど、シングル戦の方がまだタッグマッチ特有の組み立てや段取りといった複雑さがないような気がするから、まずはシングル戦で経験を重ねて実戦慣れする方がいいのかなと。単純に素人考えでそう思ったんだけどね。
C:
確かに実戦慣れしてないような気がするな。3ヶ月に1回の興行サイクルでしょ。これだとプロレスを上手くやれと言うほうが無理なのかもしれない。
B:
いっそのこと、自団体の興行のない谷間の期間は、他団体に参戦して実戦を積むというのも有りだと思うけどね。
A:
なんか躊躇してる様が目立った2代目スーパー・タイガーだったよな。ローリング・ソバットなんか綺麗に繰り出せるだけに、もっとはち切れてほしいと思う。自信がまだついていないのかも。
C:
自信をつけるためには実戦を多く積み重ねて経験するしかないでしょ。とにかく失敗を恐れずにガムシャラに行ってほしいよ。

ディック東郷にローリング・ソバットを繰り出す2代目スーパータイガー

「自分らのリングでやれば、自分らが勝つ」手法だった第4試合

A:
この日の興行の中では第4試合の「スーパー・ライダー&タイガー・シャーク VS 石川雄規&澤宗紀」が楽しめたよ。予期せぬ結果だったからね。
B:
最近のマット界の流れでいうと、他団体からの招聘選手は勝つ傾向があるよね。それに久々にプロレス復帰したスーパー・ライダーと、デビュー2戦目のタイガー・シャーク だと、バトラーツ勢に勝つのは、普通に考えて有り得ないだろうと。オレもこの試合は意外な結果だな~と思ったよ。
C:
バトラーツ勢から「アルバイト感覚(!?)で復帰したスーパー・ライダー、ペイペイのタイガー・シャークに負けるのが許せない」という感情が滲み出てたようにオレは思えたね。だからこそ澤選手のスーパー・ライダーへの張り手が妙に重かったり、試合後も乱闘にもつれ込んだりしたんだよ、きっと。
A:
「試合ではお前らが勝ったけど、いい気になるな!」という感情がね、バトラーツ勢は決して口には出さなかったけど、観てるこちら側には伝わってきたよね。でも確かにそうなんだけど、ここはリアルジャパン・プロレスのリングだから、伝統的なマット界の慣習に従えば、引き込まれた側が負けなんだよね。ストロング小林も新日本プロレスに上がったら猪木に負けたし、一連の異種格闘技戦も基本的には格闘技側が負けたし。「自分らのリングでやれば、自分らが勝つ」というこの当然のことが最近のマット界では起きていなかっただけであって。
B:
でもプロレスは信頼関係があってこそ成立するものだから、お互いに対戦相手の人格、技量、人気、等々を認めていないとね。この「自分らのリングでやれば、自分らが勝つ」という昔は当たり前だった手法は、はたして多団体時代で、なおかつフリー選手が多い現代のマット界において、常用できる手法かといったらそうとも言い切れないと思うよ。
C:
その手法を頻繁に使えるようにするには、対戦相手に一目置かれるようなくらいにならないと。やはり虎戦士たちの底上げが急務だよね。個人的には飯伏幸太に虎のマスクを被せて襲名させることができれば良いんだけどね。まあ、DDTが飯伏幸太を手放さないようだし。
A:
そういったマッチメイク的な課題でも結局は虎戦士に行き着いちゃうんだよな。とにかく最優先課題で虎戦士たちをどこの団体に出しても恥ずかしくない立派な一人前の虎にしないとな。
C:
初代タイガーマスクは一人前どころか二人前らしいよ。興行の挨拶で「体力つけるためにステーキとスパゲティ2皿…」って言ってたもんな。
B:
食い物の話じゃねえっつうの!(苦笑)

\r\n折原昌夫(メビウス)にミサイルキックを浴びせる飯伏幸太(DDT)