無我(現・ドラディション)とはプロレスであることと見つけたり

ビバ! 無我!!

A:
無我プロレスリング(現・ドラディション。以下文中では「無我」と表記)は、心地良いよね~! オレたちのプロレス心を揺さぶる空間だよ!
B:
メインの4人タッグ(西村修&吉江豊VS川田利明&長井満也)は、混じりっ気のないプロレスの勝利だったよね。

C:
あ、やっぱり? オレもそう思ったよ。西村修&吉江豊は、レガースを着用せずにレスリング・シューズで、それに蹴りじゃなくて純粋なプロレス技だけで勝ったもんな!
B:
川田、長井が繰り出す重量級のキックやら張り手やらを西村修は必死に受けて耐えて、それでようやく掴んだ勝利だったからね~。西村修は相手の技をスカさないし、あれこそがオレたちが幼少期から観てたプロレスの良さを受け継いでるよな。
A:
派手な大技があるわけじゃないけど、リングにオレたちはどんどん引き込まれてゆくという。あの感覚はなんとも言えんよな~。
B:
随分、今日は酔いしれてるね(微笑)。確かに大技はないけど、技の当たりのダイナミックさや、気迫のこもりようはリングからはみ出てたような感じだったよね。
C:
うん。気迫はあったね。負けはしたけど、長井の西村修に対する怒りの波動は、ビンビンに伝わってきたし。
B:
吉江は吉江であの体格の大きさは、一つの武器になっちゃってるもんな。川田がはじき返される光景ってそうそう観られないよ。
A:
メインは盛り上がったし、チャボ・ゲレロの日本マット界での引退試合はまたメインと異なった彩りだったし、今日はもう満腹! 無我バンザ~イ! ビバ! 無我!!
B:
無我中毒だね、この人(笑)。

無我とは?

B:
チャボ・ゲレロの日本マット界引退試合は、ノスタルジックな雰囲気が漂ってたよね。
C:
藤波もチャボ・ゲレロも当然ながら全盛期の動きはできなかったけど、これが昭和の良きプロレスなんだ、という面影が見えてたと思う。
A:
やっぱりね、オレたちはいくら大人になっても、おっさんになってもどこかで懐かしいものを求めてるんだよ。さっきからノスタルジックとか昭和とかキーワードが出てるけど、やはりそういったものは心地良いんだよね~。
C:
そうすると無我は一言で言うと、ノスタルジー・プロレスと言えるのかな?
B:
昭和プロレスの良さもあるけど、「無我=昭和プロレス」とは言い切れないしな。
A:
一言で言えそうで言えないね、意外と。でもオレ、無我を観るたびに思うんだけど、伝統的な技術をしっかり見せるプロレスだなとつくづく思う。西村修がよくブリッジやるじゃん。あれは技術の象徴を現してるんだよ、きっと。それもカール・ゴッチの。ウチの暖簾はウソ偽りなしですよ、というのをああやって見せてるんだよ。西村修がそこまで自覚してブリッジしてるかどうかはわかんないけどさ~(微笑)。
C:
西村修がよく試合中や試合後にやるブリッジってそういう意味だったのか(笑)。知らなんだ。
B:
要するに無我って、ちゃんとしたプロレスなんだよな。変にプロレスを「なんちゃって格闘技」にしてないし。
A:
だから無我はプロレスなんだよ! 無我は本当にプロレス! こんな当たり前のことがなかなかはっきりと言えなかったね。そうそう、無我はプロレス!
B:
「無我とはプロレスであることと見つけたり」ということで締めていいかな?
A:
いいとも!
C:
ベタだな~(苦笑)。