後藤洋央紀G1クライマックス制覇から見えてくるもの ~8.17新日本プロレス両国国技館~

8.17新日本プロレス両国国技館大会において見事にG1クライマックスを制覇した後藤洋央紀選手。始まる前は、後藤洋央紀選手がまさかG1クライマックスを制覇するとは、思いもしなかった。この後藤洋央紀選手のG1クライマックス制覇は、マット界に明るい話題を提供しただけでなく、「新日本プロレスが以前と比べ持ち直し、好転しているのでは」という兆しも感じさせてくれるものだった。

8.17新日本プロレス両国国技館G1クライマックス 後藤洋央紀

後藤洋央紀選手は先輩レスラーからの信頼が厚い!?

この度の後藤洋央紀選手のG1クライマックス制覇。適切な例えではないが、党首選挙で言うところの“満場一致”だったのではないか。そんなふうに私は思うのだ。

後藤洋央紀と真壁刀義

つまり後藤洋央紀選手は、先輩レスラーからの信頼が厚く、新日本プロレスという政党における党首選挙で満票を集めたように思えてならないのだ。

少なくともあのG1クライマックスの期間においては、後藤洋央紀選手に対する先輩レスラーからのプロレスラー特有のジェラシーはなかったのだ。

誤解を恐れずにいうなら、「後藤が相手なら負けてもいいや」、「後藤が優勝したら、このマット界の閉塞状況を打ち破れるかも」といった、対戦した先輩レスラーたちの期待と信頼が、後藤洋央紀選手のG1クライマックス制覇につながったともいえるのではなかろうか。

フロント&選手の両輪が再び大回転しつつある新日本プロレス

後藤洋央紀選手のG1クライマックス制覇は、そうした選手側のコンセンサスの他にフロントのビジョンもうまく機能したと思われる。すなわちフロント&選手の両輪が実にうまく回転した結果だと思うのだ。

フロントのビジョンを選手であるレスラー側が全て承諾するかは実際のところ不明だ。

「フロントはA選手を押したいが、選手側がA選手は時期尚早とのことでフロントの意向を拒否」したり、「自分の地位を脅かしかねないから、まだB選手の抜擢は早い」とかも噂で耳にしたりする。

真壁刀義のチェーン攻撃に苦しむ後藤洋央紀

だが後藤洋央紀選手のG1クライマックス制覇に関してはそういったことがなく、フロントのビジョンがそのまま選手側にしっかり行き届き、新日本プロレス全体が久々に一丸となったように思われた。

実際フロント&選手の両輪による大回転の効果か、両国国技館の観客席も最悪の頃に比べかなり埋まってた印象で、復調の兆しが感じられた。

やっぱり盟主・新日本プロレス

正直なところ私はかつてのように頻繁に新日本プロレスを観ていない。ビッグ・マッチを年2、3回ほど観るだけだ。だから偉そうなことは言えない身分なのだが、こんな私でも後藤洋央紀選手のG1クライマックス制覇を観て、あらためてやはり新日本プロレスが盟主であることを再認識した。

自前で選手を量産でき、大会場で興行が打て、“新陳代謝”が比較的しっかり機能している団体は他にはない。新日本プロレスはいつまでも業界の盟主であり続けてほしいと願う。