ゴッチイズム伝承は日本マット界の使命だ!

“God of Wrestling”ことカール・ゴッチ氏が他界した。日々のトレーニングで身体を鍛え、気もシャキシャキしてる印象があったから、ずっと健在なんだろうなと自分は勝手に思っていた。それだけにこの訃報には正直驚いた。カール・ゴッチ氏がいなかったら日本マット界はふぬけたものになっていたであろう。

信念を貫いたカール・ゴッチ

現役時代のカール・ゴッチは、プロモーターにあまり好かれなくて、ホサれた時期もあったそうだ。プロレスラーとして食っていけなくて、ハワイでゴミ清掃の仕事をして食いつないだこともあったらしい。それでその仕事もいい加減にやっていなくて、常に1番だったとか。そんなエピソードを知った時、カール・ゴッチっていう人は、どんなジャンルでも“神様”的存在になれる人なんだなと思った。

こういう一見不器用そうな、でも自分の信念を貫いて周りに翻弄されない生き方って格好良いと思う。そうそう常人にはできることではない。プロレスラーとして売れることを考えれば、プロモーターにゴマを擦ってスターダム街道を駆け上がるべきなのだろう。でもそんなことなんか一切せず、自分自身に対し正直に生きること。これを人生において実践し続けてきたのが、カール・ゴッチという男なのだ。

ゴッチイズム伝承は日本人の使命!

という感じでカール・ゴッチについてエラそうなことを書いたが、かく言う私はカール・ゴッチの試合をリアル・タイムで観たことがない。新日本プロレス旗揚げの昭和47年は幼児だったので、時期的には観ようと思えば観れたのだが、あいにくその頃はまだプロレス・ファンではなかったのだ。

にもかかわらずカール・ゴッチの偉大さがわかるのは、やはりその教えを受けた選手達が錚々たる顔ぶれだからだ。アントニオ猪木、木戸修、藤波辰爾、藤原喜明、佐山サトル前田日明、船木誠勝、鈴木みのる、西村修…。カール・ゴッチのバトンは伝承してゆかねばならない。その役目は間違いなく日本マット界のみが担える。決して米国マット界ではないのだ! ゴッチイズムの伝承は日本人の使命なのだ!

総合マット界、失地回復の鍵はゴッチイズムか

ストロング・スタイル、UWFスタイル、そして今日の総合格闘技の隆盛は、元をただせばゴッチイズムから派生したものだ。覇権を米国に握られてしまった総合マット界だが、失地回復の鍵はこのゴッチイズムにあるのかもしれない。