UFCがリングだったら…

プロレスプロレスであることに気づいてしまった少年時代のある日の自分。その日を境に“プロレスのリアル・ファイト”を観たいと思うようになった。時は変わり現在。四角いリングで“プロレスのリアル・ファイト”もやっている時代になった。それと同時に金網でもやっている。しかしリングでやっているものと金網でやっているものは同じようでも何か異なる。この差は何なのか?

「リング」と「オクタゴン」の間には違和感がある

「グローブ空手」というのを初めて知った時、自分は凄く違和感があった。素手で瓦を割ったり、分厚い木の板を真っ二つにしたりするから空手なんじゃないか。でも素手をグローブで包み込んだら素手の破壊力をじかに発揮できないじゃん。そんなふうに思った。だから「空手」と「グローブ空手」は似て非なるものと自分はいまだに捉えている。

その「空手」と「グローブ空手」の違いくらいに思えてしまうのが「リング」と「オクタゴン」だ。どっちも総合格闘技をやっているが、違和感があるように思えてならないのだ。

その違和感とは? 「リング」はプロレスで使っているものと同じだから、自分の中では「リング」で行われる総合格闘技は魅了してくれそうな印象がある。それに比べ「オクタゴン」はプロレスとは縁もゆかりもない空間。だから「オクタゴン」で同じ総合格闘技をやっていても別なスポーツとしての印象をときたま感じてしまうのだ。

とにかく「オクタゴン」にはなんかこじんまりさせる作用があるように思える。同じWOWWOWで観てたのにリングスだと熱気が伝わってきてワクワク感があったけど、UFC中継はただモクモクと試合をしてた、みたいな。

UFCは「オクタゴン」から「リング」にしたら?

その上、「オクタゴン」で闘っている選手は、ただ勝つだけのアマチュア選手みたいに見えてしまう頻度が多い気がする。でもあくまでもこれは私の主観に過ぎない。これを数値化しデータとして提示できればいいのだが。

そうそう、谷川貞治氏が「ランディ・クートゥアやチャック・リデルごときで」って言ってたようなのを自分も頻繁に感じる。そう言いたかったのだ。

そんなふうに見られてしまうUFCだが、「オクタゴン」をやめて「リング」にしたら、もう少し魅了しそうな気がするのは自分だけだろうか。