PRIDEマットに”桜”サク! ~PRIDE、FEG、UFCを巡る動き~

4.8さいたまスーパーアリーナにおけるPRIDE(プライド)34で”桜”が咲いた。そう、桜庭和志の登場だ! それも田村とともにである。ビッグ・サプライズとはこのことだったのか? PRIDE(プライド)はUFC傘下になったが、現在のサクはそのUFCのライバル関係にあるFEGが主戦場。マット界の裏ではどのような動きがあったのだろうか? また今後どうなるのだろうか?

総合マット界ではサプライズ連発

4/6にFEG・谷川貞治氏がUFC・ダナ・ホワイト社長に向けて声明を出した。UFCウエルター級元王者マット・ヒューズを貸し出せと。以前、UFC60に当時FEGの契約配下にあったホイスを損得考えずに貸したのだから、今度はこっちが借りる番だ、という言い分らしい。その上「男の器量を見せろ!」とまで言い放ったのには少々驚いた。

しかしそれを上回るサプライズが、4/8さいたまスーパーアリーナであった。それはサクがPRIDE(プライド)マットに再び立ったことだ。これにより自分の頭の中は何がなんだかわからなくなった。FEGは選手貸し出しの件でUFCを挑発し、興行戦争の勃発かと思いきや、今回のPRIDE(プライド)34を介在してFEGとUFCは、表向きは手を組んだようになってしまったからだ。「商売敵同士がなんで?」という感じで総合マット界が全く訳わからん状況だ。

読みではFEG有利!?

自分の読みはこうだった。FEG・谷川貞治氏がUFCにヒューズを貸せと挑発。もしUFCがこれに応じなかったら、UFCは懐の狭いやっちゃ、というマイナス・イメージが総合マット界に蔓延する。このやり取りだとFEGに軍配が上がるので、素直にUFCはFEGにヒューズを貸し出す。しかしこれもFEGに有利に働く。UFCはFEGの言いなりになった、というある意味FEGの軍門に下ったようなイメージがこれまた総合マット界に蔓延するだろうからだ。どっちに転んでもFEG寄りの展開になりそうだから、谷川貞治氏はうまいこと考えたな~。そんなふうに自分は読んでいた。

現実の総合マット界は?

ところがどっこい、現実の総合マット界はそうではなかったようだ。FEGはUFC傘下のPRIDE(プライド)マットにサクを登場させるという”協調路線”をやってのけた。今回のサクの登場は「大きな心で受け止めてくれたK-1関係者の皆さん」(榊原氏の言葉)の尽力があって実現したらしいし、「きっと近い将来、幾つかの傷害」(これまた同氏の言葉)を超えてサクVS田村が実現の運びとなるかもしれぬ足掛かりとなった。

今後の総合マット界の行方

正直なところ、今後の総合マット界の行方は予想しにくい。「何言ってるんだ! 予想しやすいじゃんか。サクVS田村が実現するだろ!」と思うファンもいるだろう。しかしもっとマクロ的見地からすると「UFCとFEGの関係は?」とか「第2次リングスはいつ旗揚げ?」とか「前田日明スーパーバイザーはどう動くのか?」、「HERO”Sの手駒が少なくなったんじゃ…」等々、私にとっては不明な点だらけなのだ。とりあえず今後の動向をつぶさに見てゆきたいと思う。