「市街地実戦型コンセプト」について考えてみた ~佐山サトルの掣圏真陰流~

市街地実戦型コンセプト」とは何ぞや? タイトルを見てこんなふうに思われた人もいるかもしれない。これは初代タイガーマスクだった佐山サトルが、掣圏道(現・掣圏真陰流)を創始するにあたって、中心に据えた柱なのだ。

「市街地実戦型コンセプト」はホワイト・カラーを想定!?

市街地実戦型コンセプト」とは、まさにその名の通り市街地での実戦を想定している。早い話がこう。ビジネスで都市に集中する膨大なサラリーマン。様々な人種の中で最大公約数の彼らが街中を歩いてて、あるいは繁華街に繰り出してて喧嘩になった場合を想定している。だから掣圏真陰流はスーツ型の道着なのだ。

またリング上で1対1の「よ~い、ドン!」で始まる試合と異なり、ふいに後ろからの攻撃が来るとか、敵が多人数の場合とかも視野に入れている。ここまで日常の街中という状況を抽出して、そこでの格闘のあり方を提示した武道格闘技はこれまではなかっただろう。

そんなわけでこのコンセプトは非常にわかりやすいと思う。でもあくまでもこれは「ホワイト・カラーを想定」しているのであってブルー・カラーの取っ組み合いを想定していない。作業着姿の労働者や、ツナギを着た板金業従事者とかは“想定外”とも言える。

ブルー・カラーも想定したコンセプトもあるべき

だが得てして取っ組み合いの喧嘩というのは、完全な決め付けはできないが、職人が一番しそうなイメージが定着してたりする。いわゆるブルー・カラーの人たちだ。そうすると「市街地実戦型コンセプト」も重要だが、「町工場実戦型コンセプト」や「工業団地実戦型コンセプト」も必要なのではないかとさえ思えてくる。

もっと飛躍すれば「青果・生鮮市場実戦型コンセプト」とかもあった方がいいのかもしれない。「ゴム長を履いた魚屋さん」VS「前掛けしてナンバープレートのキャップをかぶった八百屋さん」の喧嘩は意外と頻発してるかもしれないのだから。このコンセプトが確立された場合は、道着はゴム長、前掛け、キャップを模ったものになろう。

もっと特殊なコンセプトも!

市街地実戦型コンセプト」があるなら「過疎地実戦型コンセプト」も想定すべきなのかもしれない。こっちの方が、農機具が身近にある分、凶器として使用される可能性もあるわけで、むしろ前者の格闘技術を凌ぐものを提示する必要性が出てくるだろう。

もっともっと広げると「宇宙空間実戦型コンセプト」もはるか遠い将来には必要になってくるかもしれない。無重力の宇宙空間では上下の区別がないため、マウントを取る重要性が希薄になってくるので、ガラリと戦術が変化すること間違いないからだ。

というような今まで言ったことは、すでに佐山サトルの頭脳の中では答えが出ていて、各コンセプト毎の技術体系の統合をしてたり、あるいは逆に各コンセプトの細分化をしているのではなかろうか。なんせ佐山サトルという男は、我々の予想をはるかに凌いでマット界を先行してゆく男であるから。

◆初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス

『プロフェッショナルレスリング失地回復戦』
~猛虎遺伝子覚醒 2代目スーパータイガーデビュー戦~
3/7(水)後楽園ホール 17:30開場 18:30開始


掣圏真陰流トーナメントの試合