「PRIDEファイターの勝利」が興行主眼!? ~Dynamite! 12.31さいたまスーパーアリーナ~

大晦日から早や半月以上が経過。なのに今さら「Dynamite!」ネタってどういうことだ、とお叱りを受けそう。でも時が経たないと、頭の中に浮かんでこないこともあったりするわけで。相変わらず懲りない遅いレポートに本年もお付き合い下さいませ。

Dynamite! in さいたまスーパーアリーナ

「PRIDEファイターの勝利」が興行主眼に据えられた!?

A:
大晦日のさいたまスーパーアリーナで開催された「Dynamite!」は、PRIDEファイターたちの勝利が強烈な印象を残したね。
B:
中でも川尻達也選手が武田幸三選手を1RでKOした試合はインパクトあり過ぎた。
C:
もちろん川尻達也選手は勝って凄いんだけど、武田幸三選手側をあえて弁護するなら、全盛期を過ぎてたし、徐々にエンジンがかかってゆくタイプの武田幸三選手にとって川尻達也選手は相性が良くなかったのかもしれないね。
B:
「全盛期を過ぎてたし」って弁護になってないような気がするんだけど…(苦笑)。まあ、リアル・ファイトだからいざ蓋を開けてみないことにはどんな結末になるかわからんけど、今回大晦日の「Dynamite!」は「PRIDEファイターの勝利」が興行主眼に据えられていたのではないか。そんなふうにオレは感じたんだよね。
A:
なぜ興行主眼を「PRIDEファイターの勝利」にするわけ? それって穿った観方なんじゃん?
C:
オレも今回の「Dynamite!」はPRIDEファイター勝利の興行主眼がまずありきで、そこからいかにリアル・ファイトで実現させるためにはどういうマッチメイクがいいか。そんな興行プロジェクトに感じたよ。やっぱりさあ、PRIDE的なものにもっと求心力を付けたいんだよ、主催者側としては。
B:
そうそう。噂では今秘密裏に「PRIDE復活」工作が進んでるでしょ。PRIDE復活の機運を高めるために、もしくは近い将来PRIDEが復活した際にかつてのPRIDE熱と同じ状態を築けるようにするために、その下準備として「PRIDEファイターの勝利」が必要不可欠だったんじゃないかな。
A:
もしそうだとしたら、K-1側の選手はハイ・リスクな対戦だったということだよね。勝ってたら「当然だろ、自分の得意分野なんだから」って大して褒められなかっただろうし。
B:
それに選手と同じくらい石井元館長及びK-1・FEGにも覚悟があっただろうと思う。だって自分とこのK-1選手が負けてPRIDEファイターが勝つんだよ。肉を斬らせて骨を断つような荒業を興行で仕掛けてるんだもんね。今回の「Dynamite!」のキャッチコピーが「踏み出す、傷つく。だけど踏み出す。」は正にそれを表現してたんだよ。
C:
K-1はもう確立されたから、K-1選手が多少傷ついても揺らがないだろう。だたし総合マット界はまだ混沌としている。そこを”平定”するにはPRIDEブランドを復活し、かつての求心力を取り戻しすしかない。だからPRIDEファイターを盛り立てよう。そんなことなんだろう、きっと。

「総合格闘技」でも「MMA」でも…

B:
先ほど少し触れたけど、水面下ではPRIDE復活に向けて動き出してるとか。オレが年末に聞いた噂では、石井元館長がPRIDEのスポンサーだった企業を廻って、協力をお願いしているらしいんだってさ。
A:
石井元館長は「戦極」関係者と密会してるのは知ってたけど、その噂は初耳だ。本当かよ?
C:
まあ、スポンサー廻りにしろ「戦極」関係者との打ち合わせにしろ、今後の総合マット界の”平定”を見据えての動きであることは確かだろう。かつてのPRIDEには遠く及ばないのかもしれないけど、現時点ではDREAMの優勢とオレは思っていたから、「戦極」関係者との密会は意外に感じたよ。
B:
興行的なことより体裁というか権威的なものを味方につけたいんじゃないか。つまり協会とか連盟といったものとスクラムを組めば、それが「錦の御旗」になって、総合マット界の統一がスムーズにいくというか。
A:
なるほどね。じゃあいずれ将来的には、「総合格闘技を生業にしてるところは、日本総合格闘技協会の言うことを聞きなさい」っていうことになるのかね?
B:
さあ、どうなんだろう。そんな風潮を察したのかどうか知らないけど、GCMコミュニケーション&WKネットワーク代表の久保さんが格闘技通信No.453(2009.1月号 株式会社ベースボールマガジン社発行)P46において「最近、僕は総合格闘技という表現を辞めようと思っているんですよ。MMAに統一してもいい時期なんじゃないですかね」と発言されてるんだよね。
C:
ああ、それ読んだ読んだ! それをまた「戦極」の人たちが読んで意識したのか知らないけど、日本総合格闘技協会会長・福田さんが現在発売中の格闘技通信No.454(2009.2月号 株式会社ベースボールマガジン社発行)P80~81において「MMA」をやたら遣われてるんだよな。これってさあ、「ウチは総合格闘技じゃなくMMAです」っていうかわしを牽制しているようにも見えるよね。
A:
言い回しが総合格闘技だろうがMMAだろうが、それっぽいものは全て日本総合格闘技協会が仕切るんだ、という姿勢を打ち出したいのかもしれないな。

「団体乱立における”サバイバルゲーム”」も大歓迎

B:
総合マット界は、かつてのキックボクシング界のような団体乱立は避けて一つにまとまるべき、って最近よく言われてるじゃん。でもその一つにまとめようとするところが本音と建前を分けて綺麗ごとを言ってる人間だったりさ、”パイ”を独占したいがためにしゃしゃり出てきたりとかだったらさ、むしろまとめてほしくないな~、っていうファン心理がやがて顕著になってくると思うよ。
A:
それならいっそのこと団体乱立大歓迎で、ファンの人気を獲得したり、これこそ総合格闘技だという興行を展開する団体なり組織がどんどん出現してほしいね。競争を勝ち抜き、最後に生き残った団体・組織が天下を獲るので構わないと思う。
C:
「国際総合格闘技連盟」でも「新総合格闘技協会」でも「全日本MMA協会」でも何でもたくさん結成してもらって、互いに切磋琢磨してサバイバルゲームをやればいい。実際、空手は各流派ごとに協会や連盟があるしね。
B:
「いずれ五輪競技に!」を信条にしてるオレが言うのもアレなんだけど、最終的にファンに支持されたモン勝ちだよ。いくら組織的にお偉方を揃えても、会場が閑古鳥鳴いてたら、それはダメなフェデレーションだしね。極論言えば、五輪競技にならなくとも、ボクシングのWBA、WBCのような組織・世界観を構築しちゃえば勝ちだよ。
C:
オレ個人としてはさあ、”背広組の談合”で築かれる総合マット界よりも、”カリスマの野望”で築かれる総合マット界を観たいね!
全:
おお~、ぜひ観たい!(ハモる)