リング、ケージ、金網…比喩表現に隠されたものとは?

日本総合マット界第一線で活躍中の選手が多く掲載されている『GONKAKU』(2007.9 No.004 イースト・プレス 本日7/23発売)。山本“KID”徳郁、桜井“マッハ”速人、宇野薫といった選手達のインタビューが満載だ。激動の総合マット界における選手達の思いとは? またそこから読み取れるものとは一体何なのか?

『GONKAKU』最新号の目次を刮目して見よ!

『GONKAKU』最新号の目次を刮目して見ると、あることに気づく。それは、特定団体名をしっかり語っている選手もいれば、比喩表現を遣い特定団体名を出していない選手もいるということだ。後者では山本“KID”徳郁選手とブロック・レスナー(Brock Edward Lesnar)がそうだ。

まず山本“KID”徳郁選手。
「リングでもケージでも俺はできる」 これはこう解釈できよう。
  → 「HERO”SでもUFCでも俺はできる」

ブロック・レスナー(Brock Edward Lesnar)
「いつかは金網で戦ってみたい」
  → 「いつかはUFCで戦ってみたい」

ここでまたあることに気づく。PRIDE(プライド)を主戦場にしてた選手は比喩表現を遣わず、「PRIDE」、「UFC」とはっきり明言しているが(長南亮選手は「オクタゴン」と「UFC」の合わせ技)、HERO”Sを主戦場にしてる前述の山本“KID”徳郁選手とブロック・レスナー(Brock Edward Lesnar)は「リング」、「ケージ」、「金網」と言っている。この差は何なのだろうか?

山本“KID”とレスナー、HERO”Sじゃイヤなの?

普通に考えたら、スター選手はそう簡単にホイホイと他団体を渡り歩くことはしない。でも山本“KID”徳郁、ブロック・レスナー(Brock Edward Lesnar)、両スター選手は、主戦場であるHERO”Sではない団体を事実上指名しており、渡り歩くことに意欲的(!?)だ。でも主戦場の主(谷川貞治代表)に対し仁義を欠いてしまうので、比喩表現を遣っているのではあるまいか。そんなふうに思えてしまうのだ。

素人考えだと「ずっとHERO”Sでいいじゃん、地上波TVにも映るし。HERO’Sじゃイヤなの?」と思うのだが、それ以上の何かがあって他団体、この場合だとUFC、に主戦場を移そうという気が山本“KID”徳郁、ブロック・レスナー(Brock Edward Lesnar)の両選手に起きたのではあるまいか。

それってぶっちゃけ「強いヤツと闘いたい」、「総合格闘技バブルの米国でビッグになりたい」ということなんだろう。「HERO”S<UFC」と認識しているのだ。

FEG=HERO”Sは選手の人心を掴め!

この調子だと野球みたいに有望な選手はどんどんUFCを目指すようになり、またUFCも引っ張り放題になるだろう。FEG=HERO”Sが7.16横アリで「PRIDE(プライド)退治」をして「国内総合マット界の統一」を目指しても、これでは意味がなくなってくる。今後FEG=HERO”Sは所英男選手や宇野薫選手のようなU系・リングス(RINGS)大好きな選手を集めるなりして、人心の掌握をするべきだ。