「夢酔独言」好きの前田日明リングス総帥、「酔生独言」連載開始!

現在発売中の『格闘技通信』(2008 8月号 No.448 株式会社ベースボール・マガジン社発行)からファン待望の前田日明コラムがスタート。そのコラム名は『酔生独言』(すいせいどくげん)。『夢酔独言』(むすいどくげん)好きの前田日明リングス総帥が待望の本家と同じ土俵に立った! 毎月の連載とのことで、前田日明ブログと併せて刮目すれば、前田日明リングス総帥情報はカンペキだ!

前田日明コラム『酔生独言』(すいせいどくげん)連載開始!

『格闘技通信』の月刊化記念の目玉(?)として連載がスタートした前田日明コラム『酔生独言』(すいせいどくげん)。このコラム名は、勝海舟の父・勝小吉の書き残した『夢酔独言』から由来している。

前田日明リングス総帥、13年前に『夢酔独言』に言及

前田日明リングス総帥の『夢酔独言』についての言及は、今回の『格闘技通信』が初めてではない。実は今から13年前の前田日明インタビューですでに紹介されていた。掲載誌は当時小さいサイズだった『紙のプロレス』(No.21 1995.12.1発行 発行元株式会社ダブルクロス 発売元株式会社ワニマガジン社 『kamipro』の前身)だ。

この時の前田日明インタビューを読んだのがきっかけで、私自身も勝小吉と『夢酔独言』が好きになった。現在では『夢酔独言』は私のバイブルの一つとなっている。

以下はその13年前における前田日明インタビューの引用だ(聞き手=当時の同誌発行人・柳沢忠之氏)。

前田:
あのな、この本オモロイで。『夢酔独言』
あ、僕も読みましたよ。これ僕も大好きなんですよ。
前田:
俺もこの本大好きなんだけど、このおっさん相当強いで。
勝小吉さん。勝海舟のお父さんですよね。
前田:
そうそう。このおっさんは歴史には残ってないんだけど、剣術の世界ではこのおっさんの従兄弟に男谷精一郎といって、幕末で江戸ナンバー1の剣豪がいるし、その下の島田虎之助とか、神道流の井上伝兵衛とか、このおっさんにかかったら、「まあ、井上という剣術の上手なヤツがいたらしいが」とかほんな感じやねん。それでいろんな道場から頼まれてね、鼻の高いヤツを懲らしめに行ったりするんだよね。それでこのおっさんは自分のことをなんて言ってたかというと「剣術使い」。だから、俺も「格闘術使い」にしようと思って(笑)。

(途中省略)

そうか、前田さんも勝小吉が好きなんですかあ。
前田:
好きよお。このおっさんは50歳前で死んだんだけど、30代の終わりから40代の始めぐらいまで字が書けなくて、それで息子がすごい出世してもうて、こらあかんと思って、なんかちょっと劣等感あったみたいなのね。勝海舟のお父さんは御家人崩れの不良やとか言われて恥ずかしくなって、なんかいいことせなあかんと思って、何やるかと思ったら、懺悔録書いた(笑)。
子孫たちは俺の真似をしないようにってことで、「よくよく考えるがいいぜ」とか書いてるんですよね(笑)。
前田:
そうそうそう(笑)。だから、坂口安吾が「勝小吉の覚悟に比べれば宮本武蔵なんかボンクラだ」って言ってるんだけど、わかるよお。

『紙のプロレス』(No.21 1995.12.1発行
発行元:株式会社ダブルクロス
発売元:株式会社ワニマガジン社 『KAMIPURO』の前身)
格闘術使い 前田日明[インタビュー]P18~19
より引用

この引用文中で「よくよく考えるがいいぜ」とあるが、本当にこうした文体で勝小吉の『夢酔独言』は展開されてゆくのだ。現代における東京の話し言葉に近くて読みやすい。

『酔生独言』で前田日明ヒストリーを再度堪能できる!

こんな江戸言葉で綴られた本家『夢酔独言』に対し、前田日明リングス総帥の『酔生独言』は浪花言葉(?)で対抗。言葉表記こそ違えど、どちらもスリリングなエピソードを活字で味わえることに変わりはない。

若いファンにとっては、前田日明リングス総帥自らが語るこれまでの半生について、幻想とリアリティをより感じるだろうし、我々世代にとっては、「おさらい」としてインプットし、再度前田日明ヒストリーを堪能できることになるだろう。