”谷川貞治天皇”のお考えは「前田日明抜きの総合マット界」か?

2008年も初頭から大鉈を振るうかのごとく立ち回る“総合マット界の天皇”谷川貞治氏。その“谷川貞治天皇”が、「大連立」を具体化させるため動き出すという。それは我々前田日明ファンにとって望むべきものなのか否か!

前田日明SVは蚊帳の外だった「大連立」の会見

2007年11月28日(水)都内ホテルにおける『やれんのか! 大晦日! 2007 supported by M-1 GLOBAL』の会見で、“谷川貞治天皇”、M-1グローバル モンテ・コックスCEO、高田延彦統括本部長、DEEP・佐伯繁代表が互いに手を取り合い、総合マット界の「大連立」を宣言したのはご承知の通り。

その会見であるがWEBや誌面で見たファンの何割かは、違和感や不可思議な印象を抱いたのではなかろうか。というのも“谷川貞治天皇”は今回の「大連立」の会見を事前に前田日明SVには通達せず、前田日明SVが蚊帳の外になっていたからだ。

「大連立」を宣言した理由として“谷川貞治天皇”は、前田日明SVを蚊帳の外にするため、ということは一切口にしておらず、専門誌では次のように語っている。

「ファンのためだと思うし、業界のため」

(『格闘技通信』2008.1.23 No.437 P33から引用)

「総合格闘技も(省略)団体が細分化して、(省略)テレビがつかないということが起こる可能性が高い (省略)いまこそ力を結集しないといけないなって」

(『kamipro』2008 No.118 P43から引用)

「高田さんね、僕は大好きなんですよ。(省略)高田さんと僕は波長合いますよぉ。」

(やれんのか!ニュース BACK STAGE TALK vol.1谷川×佐伯+笹原 『会えんのか!』から引用)

ファンや総合マット界を思ってのことなんだよと。それに高田延彦統括本部長とは波長が合うんだよと。じゃあ誰とは波長が合わないんだ、と思わずどっかからツッコミが入りそうだ。

なんか「大連立」の理由が表向きというかカッコつけてるというか、大義名分的なものに思われるのだ。

「大連立」=「前田日明抜きの新規総合格闘技イベントの立ち上げ」か!?

事前に前田日明SVに通達せずに、“谷川貞治天皇”の独断(?)で仕組まれた「大連立」の会見。これは前田日明SVが高田延彦統括本部長らとソリが合わぬことを承知で行ったという異例の出来事だった。こうした経緯から以下の“疑惑”というか仮説が成り立つのではなかろうか。

  1. “谷川貞治天皇”は前田日明SVを排除するために、あえて前田日明SVとソリの合わぬ高田延彦統括本部長、佐伯繁代表と大連立することにしたのではなかろうか。
  2. 「大連立」は言い換えれば「総合マット界の組織及び人事の再編」であり、高田延彦統括本部長、佐伯繁代表両氏のK-1・FEGへの“参画”もあるのではなかろうか。

そしてその仮説がより現実性を帯びてくる事象として、元日に“谷川貞治天皇”が発した以下の“お言葉”が挙げられよう。

「できればさいたまスーパーアリーナで、やれんのか!のスタッフと一緒にやりたい。HERO’Sの名前を変更しても構わないし、1からやり直す、1から新しいことを作っていくつもりでやっていきたい」

「日本の総合格闘技を結集したい。選手だけでなく、スタッフもマスコミの方も含めて。(省略)正月明けからスグに埼玉チームも含めて、話し合いたいです。できれば、3月にも新たなスタートを切りたい。」

(以上スポーツナビから引用)

『マット界をキャプチュード!』編集部註:
上記引用文中における「埼玉チーム」とは、さいたまスーパーアリーナ『やれんのか!』のスタッフを指す

では早速引用文をつぶさに“解読”し推測してみたい。

やれんのか!のスタッフと一緒にやりたい
 →=高田延彦統括本部長らと一緒にやりたい
  →=高田延彦統括本部長らのK-1・FEGへの参画
   →=前田日明SVが居づらい環境になる

HERO’Sの名前を変更しても構わないし、1からやり直す、1から新しいことを作っていくつもりでやっていきたい
 →=HERO’Sの「発展的解消」による新規総合格闘技イベントの立ち上げ
  →=HERO’S SV職も「発展的解消」に
   →=前田日明がSVでなくなる
    →=事実上の前田日明の、K-1・FEGからの排除

日本の総合格闘技を結集したい。選手だけでなく、スタッフもマスコミの方も含めて
 →=K-1・FEGによる国内総合マット界の統一、下部組織から上部組織への“供給ルート”の確立、通達事項周知の徹底

以上のように引用文を“解読”し推測してゆくと、前述した1.、2.の仮説も強ち的外れとは言えないのではなかろうか。

我々前田日明ファンとしては、前田日明リングス総帥がFEGの持つ地上波局とのコネクションやスポンサーを上手く活用し、第2次リングスを旗揚げしてほしいとの思いがあるので、前田日明リングス総帥抜きでやったら心情的に怒りを覚える。

それに「相手の上にさえなれば、タコ殴りして勝っちゃう」という総合ルールとは異なる、安全面やアグレッシブな動きも考慮したKOKルールの試合を観たいという願望もある。だからこそ前田日明リングス総帥を支持したいのだ。

あまりにも露骨な前田日明パージがもし今後あるようだと、我々のようなファンの需要やルールの安全性も手放してしまうことになるだろう。そういうことを“谷川貞治天皇”はしっかりとお考えになるべきだ。