鈴木みのる3冠剥奪は何とかならぬか! ~団体の論理とファンの論理~

3冠ベルトを次の興行先・メキシコへ無断で持ち込んだ3冠王者・鈴木みのる。その鈴木みのるに対し怒り心頭の全日本プロレスは、3冠ベルトの返還に応じぬ場合は司法に訴えるという強行姿勢を示した。この一連の全日本プロレスと鈴木みのるのゴタゴタは、ある意味マット界を賑わしてはいるものの、変に「ガチ」なところが気にかかる。もっとファンを納得させつつ、興行的なサクセスに結び付けられないものだろうか?

鈴木みのるの横暴は全日本プロレスにも責任あり!?

「現在は、ろくな政治家がいない」とかよく大衆が言ったりするが、その“切り返し技”でよく使われるのが「でもその政治家を選んだのはあんたがた大衆でしょ?」
まさしく正論だ。だからこそ我々大衆は、しっかり選挙で投票しなければならないのだ。

それと同様のことが、今の全日本プロレスにも言えるのではないかと思う。鈴木みのるが3冠王者に君臨して横暴に歯止めがかからなくなったのは、現在の全日本プロレスに多少なりとも責任があるのではないか。「鈴木みのる政権」が続くようだと、今回のような横暴があるということも、全日本プロレスは想定するなり、覚悟するなりしていなければならなかったのだ。

鈴木みのる3冠問題はアングルに昇華させ、好転させるべき

今回のゴタゴタは極論すれば、全日本プロレスが鈴木みのるの集客力のみ計算して、鈴木みのるの横暴は計算外だったということだ。その結果あたふたして、訴訟も辞さずという「ガチ」対応を全日本プロレスは切り札にしてしまったように見受けられる。

しかし訴訟に持ってゆくのは、得策ではないとファン誰しもが思っているはず。もちろんファンの中には、最悪の場合、訴訟で良いよ、今回のゴタゴタを興行的に転化させなくていいよ、という人もいるだろう。だがせっかくマット界の話題になっているのだから、これを興行的に、アングル的に結び付けないでどうすると私は声を大にして言いたい。

団体の論理も重要だがファンの論理も

企業・全日本プロレスという団体の論理と、ファンの論理。現在はこの2つがあるのだが、ここは後者の論理を選択して、訴訟というプロレス心のない行動は避けるべきだと思う。

とりあえず鈴木みのるの3冠防衛戦を全日本プロレスでまたやればいいのだ。仮に鈴木みのるがまた防衛したとしても、NOAHの小橋建太ほどの絶対王者にはならないだろうから(!?)、近い将来全日本プロレスは巻き返せる。王者・鈴木みのるから指名されても姿を見せないといった弱腰でなく、負けを恐れず常に果敢に攻めてほしいと、個人的には全日本プロレスに対して思う次第だ。