生きるために戦う! ~鈴木みのるの怒る理由とは?~

三冠防衛後も相変わらず毒気づいている鈴木みのる。“点数制”を導入した『週刊プロレス』に対し、鈴木みのるが噛みついたのはご存知のことかと思う。こうしたことは今回から始まったことではなく、以前からあったもの。一体何が鈴木みのるの感情を昂ぶらせているのだろうか?

PANCRASEの屋台骨・鈴木みのる

鈴木みのるがむきになって怒るのは、やはり自分がPANCRASEの屋台骨というか陰の大黒柱になっていることが多少なりとも影響しているのではなかろうか。

リアル・ファイトからは卒業したものの、プロレスに回帰したことで、他団体との交流が活発になり、“外貨”稼ぎに精を出すようになった鈴木みのる。この“外貨”がPANCRASEをある程度支えているのは想像に難くない。

その上船木誠勝の退団、今年4月の高橋義生(現・高橋和生)の退団により、PANCRASEにおける鈴木みのるへの比重も増していることもあるだろう。

そんな背景があって、生き抜いていくために鈴木みのるは“あらゆる敵”と戦っていかねばならなくなったのだと私はみている。

今年の鈴木みのるの“生きるための戦い”

今年に入ってからの鈴木みのるの“生きるための戦い”と思われるものは以下に示す通り。

  1. VSファン…自分が出ている興行の観客数について
  2. VS業界(=ファン+専門マスコミ+団体)…自身のブログ『OLGAブログ(blog) – やっぱり俺が鈴木みのるだ!!』の突然の閉鎖
  3. VS専門マスコミ…『週刊プロレス』に対する「点数をつける権利はねえ」の噛みつき
  4. VS選手…新技のキングフィンガーロック

まず1.。事実かそうでないかに限らず、自分が出場の興行は観客数がたいしたことないというニュースが流布したら、選手としてはマイナスにはなってもプラスにはならない。会場に来られぬファンの中で良からぬ幻想が生まれるのを阻止するべく、鈴木みのるは噛みついたとも言えよう。

次に2.。これも1.に通ずるものがあるのだが、ブログは良くも悪くも本音が出やすい。意図的に本音が出ないように書いたとしても、その意図的な不自然さが露呈され、心の内や方向性、戦略を見抜かれなくもない。ファンや団体、専門マスコミも含めた業界全体に対し、シャット・アウトすることで、いわゆる鈴木みのるの“企業秘密”を悟られぬようにし、業界で常に勝ち組であり続けようという意思が私には汲み取れてならない。

3.も1.とほぼ同じ意味合いだと思われる。要するに客観的物差しのようにみえる『週刊プロレス』の“点数制”も、所詮主観によるもの。主観は人それぞれ異なる。その主観が鈴木みのるにとって良い評価のものならば問題ないが、そうでなかったらマイナスだ。だからここでも鈴木みのるは噛みついたのだろう。

最後に4.。今後も鈴木みのるがトップを張っていくには、従来と同じ技のままでは強さ・格も同じままで、いずれ厳しい展開の来ることが予想される。しかし新技を編み出し、レパートリーが増えたなら、強さ・格も向上すると考えられよう。つまり他の選手との差別化、優位性を明確にするための新技なのだ。オレはお前たちより上なんだという根拠になるのだ。

“生き続ける”とは“戦い続ける”というコト

前述の鈴木みのるブログ『OLGAブログ(blog) – やっぱり俺が鈴木みのるだ!!』の最後の記事は次のように締めくくる。

“戦い”とは“生きる”というコト
“生き続ける”とは“戦い続ける”というコト
これからも力の限り“生き続けて行きたい”と思う。

鈴木みのるブログ『OLGAブログ(blog) – やっぱり俺が鈴木みのるだ!!』「いきなり最終回!」より引用

まさに現在の鈴木みのるは生き続けるために戦い続けているのだ。時折吠えたり、噛みついたりしているのは、鈴木みのるが生きていることの証であり、戦っていることの証なのだ。